さて今回は高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害です。
まずこの範囲で学習する介護支援専門員基本テキストの目次は
・高齢者の身体的・精神的特徴
・高齢者に起こりやすい疾病および障害の特徴
・高齢者に多くみられる各種の疾患
となっています。
さて、高齢者の身体的・精神的特徴に関して進めていきます。
いわゆる老化現象が起こってくるため、
全体的に機能低下が見られます。
それを一括して「老年症候群」といいます。
少しまとめておきます。
精神心理的障害
認知症・せん妄
移動能力障害
寝たきり・*1廃用症候群・転倒・骨折
排泄機能障害:排尿障害・*2便秘・失禁
感覚障害:視覚障害・聴覚障害
栄養摂取障害
*3低栄養・*4脱水
*1廃用症候群
生活不活発病ともいい、日常生活での活動低下に伴う身体的・精神的機能の全般的低下のことを言います。
*2便秘
予防のために、繊維質をできるだけ摂取するように心がけます。
*3低栄養
咀嚼力の低下、消化器官機能の低下などにより、栄養分を十分摂取できないために起こる。浮腫や貧血を伴います。
*4脱水
水分摂取量・尿量などに注意します。暑い日などは特に注意します。
【高齢者に多く見られる各種の疾患】
介護保険の特定疾病
15疾病+末期ガンです。
一部ピックアップして説明しておきます。
初老期における認知症
アルツハイマー型認知症
女性に多い。比較的緩やかに進行していく。
脳血管性認知症
男性・50代に多い。まだら認知症という。情動失禁が起こる。
ピック病
人格障害などが顕著。
糖尿病
糖尿病には1型と2型があり、高齢者に多いのは2型である。
三大合併症:神経症・網膜症・腎症は必ず覚えておく。
食事療法・運動療法・薬物療法が中心。
脳血管疾患
一般的に脳梗塞と呼ばれているものの種類を2つ挙げておきます。
脳血栓
動脈にアテローム血栓ができ、徐々に血管が詰まっていく。
脳塞栓
心臓で作られた血栓が脳に飛び、一瞬で血管を塞いでしまう。
パーキンソン病
脳の黒質の神経細胞(ドーパミン)の変性・消失により運動障害を起こします。主な運動障害を挙げます。
振戦
「安静時振戦」といわれ、
じっとしているときに身体の震えを生じさせます。
固縮
筋肉が固まった状態。
歯車現象(関節を伸ばそうとするときに歯車のような抵抗を感じる)
無動
全く動かない状態。また、動くが、動作が遅いなどの症状もでる。
姿勢・歩行障害
前屈みで小刻みに歩く。
【高齢者に特有の疾病】
一部挙げます。
狭心症
心臓内の冠動脈が動脈硬化により狭窄され、血流が不足する。ニトログリセリンの舌下投与。
労作性狭心症
運動時等心拍数増加の際に起こる。前胸部の圧迫感。
高血圧症
二次性高血圧症
原因がはっきりしている高血圧症。
本態性高血圧症
原因がはっきりしない高血圧症。
他にも多くの疾病がありますが、特徴だけでもつかんでおきましょう。
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